2019年02月02日

ねことじいちゃん

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監督:岩合光昭
原作:ねこまき(ミューズワーク)
脚本:坪田 文
撮影:石垣 求
音楽:安川午朗
フードスタイリスト:飯島奈美
アニマルコーディネーター:菊田秀逸
出演:立川志の輔(春山大吉/じいちゃん)、タマ(ベーコン/春山家の猫)、小林薫(巌/漁師)、柴咲コウ(美智子/カフェオーナー)、田中裕子(春山よしえ)、柄本祟(若村健太郎/島の医者)

海の幸、山の幸に恵まれた小さな島が舞台。元小学校校長の70歳代の大吉は一人暮らし。2年前になくなった妻が幼猫のときに拾ったタマが相棒だ。いまやタマに起こしてもらい、タマの先導で散歩とタマなしでは生きられない。そのタマは幼馴なじみのサチが飼っているミーちゃんに夢中。そのサチに同じ幼馴染みの巌が淡い恋心を抱いている。そんなのどかな島に超美人の美智子がやってきてカフェを開く。さあ大変。島でたった一つの診療所の新任医者や、爺さんたちが華やぎ、大吉も妻が残したレシピを美智子さんに習って作り始めて…

若者は都会に出て行き、高齢者と猫ばかりの島。ストーリーものんびり、これと言った大事件もなく淡々と流れる。そんな中で飼い猫、野良猫分け隔てなく島のみんなでまったりと育てる姿が心温まる。介護問題、高齢者の愛、若い子の初恋、顔を合わせれば喧嘩ばかりのばあさん同士などテーマはいろいろはいっているけど猫に比重がある分人間物語は薄い。これが山田洋次監督だったら笑いあり涙ありの人情いっぱいの映画になったかもしれないけれど、こういう視点の映画も楽しい。サチさんがプリンスエドワード島のアンの服みたいなの着てるのはちょっと違和感が…島の流行なのかな。
そうは言っても、さすが岩合監督だけあって映像は美しい。風景と猫がマッチした絶妙なショットが続く。とくにラストシーンの桜とじいさん、タマ、青い空は実にすばらしい。(泉)

2018/日本/カラー/シネスコ/DCP5.1ch/103分
配給 クロックワークス
http://nekojii-movie.com
(C)2018「ねことじいちゃん」製作委員会
★2月22日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー
posted by izumi at 23:58| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ちいさな独裁者   原題:Der Hauptmann

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監督・脚本:ロベルト・シュベンケ
出演:マックス・フーバッヒャー 、フレデリック・ラウ 、ミラン・ペシェル、アレクサンダー・フェーリング

1945年4月、第二次世界大戦末期のドイツ。敗戦の気配が漂い、兵士たちの脱走が相次いでいた。そんな一人、まだ20代そこそこのヘロルトは、道ばたで大尉の軍服を拾う。身にまとい、大尉に成りすました彼は、道中出会った脱走兵たちを次々と配下に従える。収容所では、ヒトラー総統からの命令だと巧みな嘘をつき、簡易裁判を行い、即決で人々を処刑していく・・・

終戦間際、数千人の脱走兵がさすらっていたドイツで実際にあった出来事をもとにした物語。ヘロルトは一時80人もの兵士を配下に従えたという。12人が最後までヘロルト親衛隊として、ヘロルトの指揮のもと処刑を繰り返した。1945年4月12日には、囚人に深さ1.8メートルの穴を掘らせ、対空砲で彼らを処刑し、さらに機関銃で100人近い兵士を殺し穴に突き落としたという。(実在の人物については、公式サイトで詳細を!)

敗戦の色濃い中で、皆が正気でなかった時代とはいえ、一兵卒の若造を大尉だと信じてしまって、蛮行を許したことに驚かされる。人はいかに権威に弱いか。そして、権力を手にした時、人はそれをふりかざしたくなる生き物だということを見せつけてくれる。それは、決して、本作のような戦争という異常な状況の中だけで起こることではないのも皆が知っていること。 権威にこだわる人ほど、それを失った時に生きる気力をなくすことも!(咲)

2017年/ドイツ・フランス・ポーランド/119分
配給:シンカ、アルバトロス・フィルム、STAR CHANNEL MOVIES
(C)2017 - Filmgalerie 451, Alfama Films, Opus Film
公式サイト:http://dokusaisha-movie.jp/
★2019年2月8日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
posted by sakiko at 20:42| Comment(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする