2024年02月29日

愛のゆくえ

2024年3月1日(金) 全国順次公開 劇場情報 

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©吉本興業

14歳の愛と宗介。
孤独な少年少女の喪失から再生までの姿を独自の世界観で魅せる、青春譚

監督・脚本:宮嶋風花
製作総指揮 :中村直史
プロデューサー :古賀俊輔、谷垣和歌子、濱中健太、キタガワユウキ
音楽 :茂野雅道
撮影 :岸建太朗
美術 :佐藤高真
録音・整音 :伊藤裕規
衣装 :杉本仁紀
ヘアメーク :升水彩香

出演者
長澤樹、窪塚愛流、林田麻里、兵頭功海、平田敦子、堀部圭亮、田中麗奈

『愛のゆくえ』は、宮嶋監督の半自伝という本作は、監督自身の実体験や人生そのものが物語の軸となっている。高校生という多感な年頃に母親が他界。監督自らが経験した親に対する複雑な感情や、残された子どもたちの気持ちに真正面から向き合い、赤裸々に描いた。監督が生まれ育った北海道を舞台に、孤独な少年と少女の心の成長を、独自の世界観で描く。

北海道で暮らす幼馴染の愛と宗介。2人の母親はそれぞれに二人を守ろうとしていたが、宗介の母は宗介が6歳の時に夫が亡くなり、それ以来、心が折れて、うまく愛情を表現できず宗介とうまくコミュニケーションがとれなくなってしまった。愛の母は面倒見がよく、そんな宗介を引き取り、愛と一緒に育てていた。しかし、二人が14歳の時、大きな変化があり、そんな世界がある日突然崩壊してしまった。愛の母由美と宗介が喧嘩をして、家出をした宗介を探している途中で亡くなってしまったのだ。子ども達は、その喪失とどう向き合い、どうやって生きていけばいいのか?  愛は父親に連れられて東京に引っ越しを余儀なくされ、宗介は北海道に残されることになった。
宗介は雪深い北海道での生活を続け、都会で孤独感を抱えて生きている愛。二人は自分の居場所をみつけられるだろうか。

「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」で実施されている次世代を担う25歳以下の若手映像作家の発掘と支援を目的とした「クリエイターズ・ファクトリー」で、初監督作『親知らず』(札幌大谷大学芸術学部美術学科での卒業制作)が、2018年度のグランプリを受賞した宮嶋風花監督。商業デビューをかけたワークショップを勝ち抜き制作されたのが、初の長編映画『愛のゆくえ』。
脚本の完成までに3年を費やし、その過程では「クリエイターズ・ファクトリー2018」で審査委員長を務めていた中江裕司監督と、同じく審査員を務めた脚本家の中江素子の意見を参考に何度も書き換えたそう。

監督・脚本 宮嶋風花
1996年生まれ、北海道出身
高校時代から美術を専門に学び、2018年に札幌大谷大学芸術学部美術学科卒。大学在学中にアニメーション作品『trace』を中心に数々のコンペや映画祭で受賞。

須藤 愛 役:長澤 樹(ながさわいつき)
2005年10月24日生まれ、静岡県出身。
2020年公開の豊田利晃監督作『破壊の日』で映画に初出演。CMに数多く出演。ドラマでは「オレは死んじまったゼ!」(WOWOW)、時代劇「あきない世傳 金と銀」(NHKBS)に出演中。映画『光を追いかけて』(成田洋一監督)、『ハウ』(犬童一心監督)、『ちひろさん』(今泉力哉監督)などに出演

伊藤宗介 役:窪塚 愛流(くぼづか あいる)
2003年10月3日生まれ、神奈川県出身。
2018年の映画『泣き虫しょったんの奇跡』(豊田利晃監督)でスクリーンデビュー。2021年から本格的に俳優活動を開始。『麻希のいる世界』(塩田明彦監督)、『少女は卒業しない』(中川駿監督)など、着実に出演作品を重ねている。2024年は初めて主演を務めた映画『ハピネス』(篠原哲雄監督)が公開される。

20代後半のまだ若い監督のデビュー作。しかも自身の経験をかなり反映させているというのにびっくり。まさしく波乱万丈の人生。それを作品に投影させるというのは、かなりの覚悟がいる。あるいは映画に昇華させることで、新たなる自分の人生の道が開けるのかもしれない。映画の道が宮嶋監督の居場所になっていくのかもしれない。粗削りの表現だけど、何本も撮ることで、自分のスタイルができてくるのでしょう。次はどんな作品になっていくのでしょう。楽しみです(暁)。

公式サイト ainoyukue.official-movie
2023年製作/88分/PG12/日本
配給:パルコ
posted by akemi at 00:36| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月28日

ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ『英国式庭園殺人事件』『ZOO』『数に溺れて』『プロスペローの本』

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ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ
 美を患った魔術師

英国アート映画の先駆者として、世界中でカルト的人気を誇る映画監督ピーター・グリーナウェイ。
アリ・アスターが「映画人生を狂わされた」と語り、淀川長治が「英国アート映画史上最もエレガントな狂的天才」と絶賛した英国紳士。

今回の特集上映では、グリーナウェイの数ある作品のなかでも『髪結いの亭主』、『ピアノ・レッスン』、『ガタカ』等で世界的に知られる音楽家マイケル・ナイマンが音楽を手掛けた作品を選定。異彩を放つグリーナウェイの世界に音で更なる煌めきを与えたナイマンとの、世紀のコラボレーションと呼ぶに相応しい4作が上映されます。

上映作品
『英国式庭園殺人事件』 4Kリマスター (1982)
『ZOO』 (1985)
『数に溺れて』 4Kリマスター (1988)
『プロスペローの本』 (1991)

配給宣伝協力:Gucchi’s Free School
配給:JAIHO
公式サイト:https://greenaway-retrospective.com/
★2024 年 3 月 2 日 ( 土 ) よ り シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開


ピーター・グリーナウェイ
1942年イギリス、ウェールズのニューポート生まれ。
幼少期はフェルメール等の絵画に魅せられ画家を志す。一方で、イングマール・ベルイマンの『第七の封印』等、映画にも夢中になる。ロンドンのウォルサムストー美術学校在学中に初の映像作品『Death of Sentiment(原題)』(62・未)を制作。
80年、飛行機事故に遭った92人の事故後を記録したフェイクドキュメンタリー『ザ・フォールズ』で長編デビュー。82年、『英国式庭園殺人事件』を手掛け、その独特な構図と画角のなかで描かれる貴族の美しくも下品な表裏の世界を皮肉とユーモアを交えた独創的な内容が話題を呼び、その名を世界に広く知らしめた。
88年に『数に溺れて』で第41回カンヌ国際映画祭芸術貢献賞を受賞、89年にジャンポール・ゴルチエが衣裳を担当した事で話題となった『コックと泥棒、その妻と愛人』で世界中を震撼させた。
2014年、第67回英国アカデミー賞英国映画貢献賞受賞。
現在、ダスティン・ホフマンが主演するイタリアの都市ルッカを舞台にした新作映画『Lucca Mortis(仮題)』を準備中。

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『英国式庭園殺人事件 4Kリマスター』 原題:The Draughtsman's Contract
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C1982 Peter Greenaway and British Film Institute.
監督:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:アントニー・ビギンズ、ジャネット・スーズマン、ルイーズ・ランバート、ニール・カニンガム他

主人を殺したのは誰?屋敷の庭を描いた画家の 12 枚の絵の中に浮かび上がる、完全犯罪の謎。
ピーター・グリーナウェイの名を有名にした初期の傑作ミステリー!
17 世紀末、画家ネヴィルは英国南部ウィルトシャーにあるハーバート家の屋敷へ招かれる。主人のハーバート氏は不在で、代わりに出迎えた夫人のヴァージニアは、夫が戻るまでに屋敷の絵を 12 枚完成させること、報酬は一枚 8 ポンドに寝食の保証、そして夫人はネヴィルの快楽の要求に応じると言い、契約を結ぶ。ネヴィルは絵を描き始めるが、描こうとする構図の中に誰かがハーバート氏のシャツ、裂かれた上着等、何かを暗示するような物を紛れ込ませようとする。

1982年/イギリス/英語/カラー/ヨーロピアンビスタ/モノラル/107 分
※2022 年に4K リマスターされたものを修正無し・オリジナル版で初上映


『ZOO』原題:A Zed & Two Noughts
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C1985 Allarts Enterprises BV and British Film Institute.
監督:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:アンドレア・フェレオル、ブライアン・ディーコン、エリック・ディーコン他

腐敗していく動物の死骸に捉われた双子の兄弟を描いたトラウマ級の衝撃作。
オランダ・ロッテルダムの動物園で働く双子の動物学者オズワルドとオリヴァーは交
通事故で同時に妻を亡くし、車を運転していた女性アルバは一命をとりとめるが片足を失う。事故後、オズワルドとオリヴァーは何かに憑かれたように動物の死骸が腐敗していく過程を映像に記録する事に没頭する。やがて 2 人はアルバと親しくなり、アルバも 2 人に好意を抱き始める。

1985年/イギリス/英語/カラー/ヨーロピアンビスタ/2.0ch/116 分
※2000 年初期の HD リマスター版を無修正で劇場初上映


『数に溺れて 4Kリマスター』 原題:Drowing by Numbers
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C1988 Allarts/Drowing by Numbers BV
監督:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ジョーン・プロ―ライト、ジュリエット・スティーヴンソン、ジョエリー・リチャードソン、バーナード・ヒル他

同じシシーという名前を持つ3人の女性による殺人を描いたサスペンス。第 41 回カンヌ映画祭芸術貢献賞受賞
英国サフォーク州の水辺に暮らす同姓同名の 3 人の女性シシー・コルピッツたちは、
愛の冷めてしまった夫をそれぞれで殺そうとする。1 人目のシシーは若い女と浮気して
いる夫を湯に沈め、2 人目のシシーは自分に関心のない夫を海で溺れさせ、3 人目のシ
シーは、新婚早々熱が冷めた夫をプールで溺れさせた。検視官のマジェットは 3 人から
一連の出来事を全て事故死として処理するように脅されるが...。

1988年/イギリス/英語/カラー/ヨーロピアンビスタ/2.0ch/118 分
※2022 年に4K リマスターされたものを修正無し・オリジナル版で初上映


『プロスペローの本』原題:Prospero's Book
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監督:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
衣裳:ワダエミ
出演:ジョン・ギールグッド、マイケル・クラーク、ミシェル・ブラン、エルランド・ヨセフソン他

シェイクスピアの戯曲テンペストを原案に、24冊の魔法の書を手に入れた男による復讐劇
衣裳は日本を代表するデザイナーのワダエミ
ミラノ大公プロスペローは、ナポリ王アロンゾ―と共謀した弟アントーニオに国を追われ、娘のミランダと共に絶海の孤島に幽閉される。アロンゾ―への復讐を片時も忘れなかったプロスペローは友人ゴンザーローから譲り受けた 24 冊の魔法の書を読み解いて強大な力を身に着け、島にいる悪魔の力を持つ怪物キャリバンや妖精エアリエルを操り、魔法の力で復讐を実行する。

1991年/イギリス・フランス・イタリア/英語/カラー/ヨーロピアンビスタ/2.0ch/126 分
※2011 年の HD リマスター版を無修正で劇場初上映


公式サイトに、大きく
大好きか大嫌いかの二極、貴方はどちら?
と書かれています。

せっかく試写のご案内をいただいたので、恐る恐る、『英国式庭園殺人事件』を拝見。
庭園に佇むエレガントな英国婦人と裏腹に、なんとも凄い場面が・・・ 観たくないものを観てしまったという思いもよぎりました。
でも、なぜだか、ほかの作品も観たくなってしまいました。
 『プロスペローの本』は、24冊の魔法の書というのにも惹かれましたが、衣装がワダエミさんとあっては、やはり気になります。さすがなお仕事でした。
そうなると、カンヌ映画祭芸術貢献賞を受賞した『数に溺れて 4Kリマスター』も観ないわけにいきません。 何回と数えながら縄跳びする若い娘。なんといっても「数」がキーワード。そこかしこに「数」が出てきます。シシーという名前は同じだけど、年齢も境遇も違う3人の女性が、ダメ夫に愛想をつかして殺してしまいます。艶やかな衣装で葬る姿がお見事! 
3本観て、どれも強烈な印象で、確かに癖になる人はなるという作風。でも、腐敗していく動物の死骸に捉われた双子の兄弟を描いた『ZOO』だけは、まだ観る勇気がありません。
アリ・アスターの『ミッドサマー』を思い起こしてみれば、なるほど、アリ・アスターが彼の作品に衝撃を受けたのがわかります。
好きか嫌いか・・・ 勇気を出して、口にしてみてください! (咲)





posted by sakiko at 19:58| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月25日

かづゑ的  英題 BEING KAZUE

2024年3月2日(土)よりポレポレ東中野、ヒューマントラストシネマ有楽町にてロードショー 他全国順次公開
劇場情報

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(c)Office Kumagai 2023

監督 熊谷博子
ナレーション・朗読:斉藤 とも子
撮影:中島広城
録音:奥井義哉
助監督:土井かやの
編集:大橋富代
映像技術:柳生俊一
整音:小長谷啓太
音楽:黒田京子
宣伝美術:安倍大智

出演:宮﨑かづゑ、宮﨑孝行ほか

私、みんな受けとめて、逃げなかった

『三池~終わらない炭鉱(やま)の物語』、『作兵衛さんと日本を掘る』など炭鉱に関わる人々を追い続けてきた熊谷博子監督。最新作は、岡山県瀬戸内市にある国立ハンセン病療養所・長島愛生園に暮らすハンセン病回復者の宮﨑かづゑさんを8年間に渡り撮影したドキュメンタリー。

かづゑさんの人生に伴走し、厳しくも充実した人生を生き抜いてきた彼女に寄り添って見えてきたものは、力強く誇り高くもチャーミングな生き方。
かづゑさんは10歳で入所して以来約80年、生まれ故郷の家に帰れずこの島で生きてきた。病気の影響で手の指全部と片足を切断、視力も落ちている。それでも電動カートに乗って施設内の商店に買い物に行ったり、料理など周囲の手を借りながら自分で行っている。
らい患者の日常を知ってもらいたい、本当のらい患者の感情、飾っていない患者生活を残したい。らいに負けてなんかいませんよと力強く語る。患者同士のいじめに遭いつらかった子ども時代や、より重病者を下に見て、差別されているものが差別をする実態も語られる。
しかし、家族の愛情と、たくさんの愛読書が絶望の淵から引き上げてくれたという。そして夫の孝行さんと出会い、海沿いにあった夫婦寮で自然とともに暮らしてきたことを懐かしむ。
かづゑさんはいつも新しいことに挑戦し、78歳のときにパソコンを覚え、84歳になって初の著作「長い道」(みすず書房)を出版。類まれな表現力で日常を瑞々しく綴り、版を重ねている。
そして、90歳半ばになったかづゑさんは「できるんよ、やろうと思えば。」と語る。

熊谷博子監督メッセージ HPより
宮﨑かづゑさんは、私が初めて会ったハンセン病の元患者さん(回復者)でした。信頼する知人に、会わせたい人がいるからと、半ば強引に長島愛生園に連れていかれました。10歳からハンセン病療養所で生活している、という人に。その日々の暮らしを描いた著書「長い道」を会う前に読み、大変心をうたれました。かづゑさんの部屋で話しながら、この人生を撮って残しておかねばと心に決め、2016年から愛生園に通い始めました。それから8年間、私たちはカメラとマイクを携えて、かづゑさんの人生に伴走することになりました。この映画はハンセン病を背景にしていますが、決してハンセン病だけの映画ではありません。人間にとって普遍的なことを描いたつもりです。

公式HP https://www.beingkazue.com/
2023年製作/119分/DCP/日本
協力:国立療養所 長島愛生園
配給協力:ポレポレ東中野 宣伝:きろくびと
製作・配給:オフィス熊谷
posted by akemi at 20:09| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

瞼の転校生

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監督:藤田直哉
脚本:金子鈴幸
撮影:古屋幸一
音楽:額田大志
舞台演出:松川小祐司
タイトルデザイン:赤松陽構造
出演:松藤史恩(裕貴)、齋藤潤(建)、葉山さら(茉耶)、佐伯日菜子、村田寛奈、高島礼子

旅回りの大衆演劇一座に所属する中学生の裕貴は、公演に合わせて1ヶ月ごとに転校を繰り返している。「すぐに別れるから」と友達を作ろうともせず、誰とも話さずに公演時間に間に合うよう早退していた。ある日、担任から頼まれて会ったことのないクラスメイトの家に立ち寄ることになった。建は不登校なのに成績優秀で、ちょっと他の同級生とは違っていた。
後日、地下アイドル「パティファイブ」ライブに行った裕貴は、偶然に建と再会する。建は「パティファイブ」の浅香ファンだった。2人は一気に仲良くなり、建の元カノの茉耶も加わって、3人で過ごすことが多くなった。裕貴は2人に舞台に立つ自分を観てほしいと思い始めるが、残りの時間は少ない・・・。

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大衆演劇になじみのない方が多いかと思いますが、こちらはその一座の中学生のお話です。毎日違う演目での昼夜公演。舞踊ショーとお芝居で3時間ほどの生の舞台が2000円~3000円。映画の舞台になったのは、北区十条の篠原演芸場でした。私は20年ほど前に浅草で観て以来、いろいろな劇団の公演に通ってきましたが、普段は見られない楽屋や稽古のようすも観られて嬉しかったです。
可愛い女形を披露する松藤史恩くんは昨年公開の『雑魚どもよ、大志を抱け!』ではメガネっ子の正太郎くん役。齋藤潤くんは『正欲』『カラオケ行こ!』に出演。これからが楽しみです。
藤田直哉監督にお話をうかがいました。こちらです。(白)


SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の記念すべき20周年のオープニング作品として上映された折に拝見。
映画祭20周年と川口市制施行90周年を記念して製作された作品。藤田直哉監督は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020の短編部門で『stay』が優秀作品賞を受賞。本作で長編デビュー。
1か月ごとに学校を変わらなくてはいけない、大衆演劇の親を持った男の子と、優秀なのに不登校の男の子の物語。
松藤史恩さんの美しい女形の姿に、うっとり。本作を観たら、本物の大衆演劇を観てみたくなることと思います。(咲)

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映画祭の折の舞台挨拶の模様は、こちらで!
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023 オーニング作品 『瞼の転校生』 (咲)


2023年/日本/カラー/ビスタ/80分
配給:インターフィルム
(C)2023埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 川口市
https://mabuta-no-tenkousei.com/
★2024年3月2日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 19:39| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

水平線

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監督:小林且弥
脚本:齋藤孝
撮影:渡邉寿岳
出演:ピエール瀧(井口真吾)、栗林藍希(奈生)、足立智充(江田)、内田慈(河手)、押田岳(渡部)、円井わん(沙帆)、高橋良輔(城島)、清水優(隼人)、遊屋慎太郎(松山)、大方斐紗子(平島)、大堀こういち(箕輪)、渡辺哲(清一)

井口真吾は福島の港町で娘の奈生と二人暮らし。妻は震災で行方不明になり、遺骨も見つかっていない。井口は一人で散骨業を営み、高齢者や生活困窮者の依頼を格安で受けている。母亡きあと家事を引き受け、水産加工場で働く奈生は母の死をいまだ受け入れられずにいた。
ある日若い男が兄の遺骨を託して帰ったが、まもなくジャーナリストだという江田が訪ねてきた。江田はその遺骨が世間を震撼させた殺人犯のものだと告げ、多くの遺骨が眠る福島の海を汚すつもりかと迫る。井口は「無関係な人間が口を出すな」とあしらうが、執拗な取材は続きその動画がSNSで拡散される。

映画『凶悪』(2013年/白石和彌監督)で、ヤクザの兄貴役と舎弟役で共演した二人が ふたたびタッグを組みました。小林且弥監督のデビュー作の主演にとピエール瀧さんに切望して実現した作品です。いつも強面の役柄が多いピエール瀧さんが、寄る辺ないような寂しげな男を演じていて、うわ~、同じ人?と思いました。江田が井口を責めるのはおかしいだろうと思いながら、自分が問われたらと考えるとすぐに答えは出ません。海はいろいろなものを飲み込んでくれていますが、それは山でも人でも同じに思えます。
罪なき人は前へ出よ、と言われて胸を張って出られる人はいるのでしょうか?過去を持たない子どもたちだけじゃないでしょうか?辿り辿れば、いろいろな人が自分の系譜の中にいただろうし、と観た後いろいろ考えたのでした。
小林監督、瀧さんを主演にこんなデビュー作を送りだしてくれてありがとうございます。(白)


2023年/日本/カラー/119分
配給:マジックアワー
(C)2023 STUDIO NAYURA
https://studio-nayura.com/suiheisen/
★2024年3月1日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 18:00| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする