2022年08月16日

WKW 4K  ウォン・カーウァイ 4K

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第53回カンヌ国際映画祭にてトニー・レオンが主演男優賞を獲得し、ウォン・カーウァイ監督の代表作となった『花様年華』(2000)。その制作20周年を記念し、監督自らの手により過去作を4Kレストアするプロジェクトが実施されました。その中より、珠玉の5作品『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』がスクリーン上映されます。

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この度のレストアについて、ウォン・カーウァイ監督自身、「単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品」とコメントされています。画面サイズ、色味など、かなり多くの箇所が修正されている点にもご注目ください。

公式サイト:http://unpfilm.com/wkw4k/
★2022年8月19日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開


『恋する惑星 4K』原題:重慶森林/英題:Chungking Express

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© 1994 JET TONE PRODUCTIONS LTD. © 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED

監督・脚本:ウォン・カーウァイ  
撮影:クリストファー・ドイル、アンドリュー・ラウ
出演:トニー・レオン、フェイ・ウォン、ブリジット・リン、金城武、ヴァレリー・チョウ
1994年/香港/102分/1.66:1/広東語/5.1ch

刑事223号は、別れた恋人が好きだったパイナップルの缶詰を買い続けていた。だが、彼女を忘れるため、バーの片隅で出会った金髪の女性に声をかけて一夜を過ごすことになる。その頃、刑事223号もよく立ち寄る小食店に新しい店員が入ってくる。新入りのフェイは、夜食を買いに来た警官663号に恋心を抱き、偶然手に入れた彼の家の鍵で部屋に忍び込み……。

★シネマジャーナル 33号(1995年6月発行)『恋する惑星』金城武来日会見(1995年5月) 
Webでお読みいただけます。
http://www.cinemajournal.net/bn/33/chungking.html



『天使の涙 4K』原題:墮落天使/英題:Fallen Angels

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© 1995 JET TONE PRODUCTIONS LTD. © 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED

監督・脚本:ウォン・カーウァイ  
撮影:クリストファー・ドイル
出演:レオン・ライ、ミシェール・リー、金城武、チャーリー・ヤン、カレン・モク
1995年/香港/99分/2.39:1/広東語/5.1ch

エージェントの女は、仕事以外で顔を合わせることがほぼない殺し屋の男に密かな恋心を抱いていた。足を洗いたいと考えている殺し屋はある大雨の日、金髪の女に出会い、互いのぬくもりを求める。一方、期限切れのパイナップル缶を食べて口がきけなくなったモウは、夜な夜な他人の店で勝手な商売を楽しむ日々。そんな中、失恋娘と出会い初めての恋をする。

★シネマジャーナル37号(1996年6月発行)
特集『天使の涙』王家衛監督、金城武 来日会見
Webでお読みいただけます。
http://www.cinemajournal.net/bn/37/angels.html


『ブエノスアイレス 4K』原題:春光乍洩/英題:Happy Together

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© 1997 BLOCK 2 PICTURES INC. © 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED

監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ  
撮影:クリストファー・ドイル
出演:トニー・レオン、レスリー・チャン、チャン・チェン
1997年/香港/96分/1.85:1/広東語・中国語・スペイン語/5.1ch

香港から南米アルゼンチンへやって来たウィンとファイ。自由奔放なウィンと、そんなウィンに振り回されっぱなしのファイは何度も別れてはヨリを戻している。これも"やり直す"ための旅だったが、些細なことからまた痴話喧嘩をして別れ別れに。しばらくしてふたりは再会を果たし、怪我をしたウィンをファイが看病しながら一緒に暮らすようになるが……。

★シネマジャーナル42号 (1997年12月発行)女たちの映画評


『花様年華 4K』原題:花樣年華/英題:In the Mood for Love

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© 2000 BLOCK 2 PICTURES INC. © 2019 JET TONE CONTENTS INC.ALL RIGHTS RESERVED

監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ  
撮影:クリストファー・ドイル、リー・ピンビン
出演:トニー・レオン、マギー・チャン
2000年/香港/98分/1.66:1/広東語/5.1ch

1962年の香港。地元新聞社の編集者であるチャウと、商社で秘書として働くチャンは同じアパートへ同じ日に引っ越してきて、隣人となる。やがてふたりは、互いの伴侶が不倫関係であることに気付き、一緒に時間を過ごすことが多くなる。誰にも気づかれないよう慎重に、裏切られ傷ついた者同士が次第にささやかな共犯にも似た関係を育んでいくが――。

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★Web版シネマジャーナル 特別記事『花様年華』記者会見 2000/11/2 新宿パークハイアット
http://www.cinemajournal.net/special/2001/kayonenka/index.html
シネマジャーナル51号(2001年1月発行)香港映画祭公式セレモニーレポート
シネマジャーナル52号(2001年4月発行)女たちの映画評
シネマジャーナル67号(2006年春発行)私のこの1本


『2046 4K』原題・英題:2046

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© 2004 BLOCK 2 PICTURES INC. © 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED

監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ  撮影:クリストファー・ドイル、ライ・イウファイ、クワン・プンリョン
出演:トニー・レオン、コン・リー、フェイ・ウォン、木村拓哉、チャン・ツィイー、カリーナ・ラウ、チャン・チェン、ドン・ジェ、マギー・チャン
2004年/香港/129分/2.35:1/広東語・中国語・日本語/5.1ch/R15+

1960年代後半の香港。記者で作家のチャウはかつてひとりの女を心の底から愛したが結ばれることはなかった。過去の思い出から逃れるように自堕落な生活を送っていた彼は、ある日ジンウェンと出会う。彼女には日本人の恋人タクがいたが、父親の反対でタクは日本に帰ってしまった。チャウはふたりに触発され近未来小説を書き始める。



今回、4Kで蘇ったウォン・カーウァイの5作品は、どれもこれも公開時はもちろん、その後も機会があると何度か観た懐かしい作品です。
中でも、『ブエノスアイレス』は、香港での公開を知って、香港に飛んでいって観たのでした。DVDも持っているし、何度観たのかわかりません。
今回4Kで蘇った『ブエノスアイレス』、どれほど綺麗なことでしょう・・・
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© 1997 BLOCK 2 PICTURES INC. © 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED

そして、今回のラインナップに『欲望の翼』が入っていないのが残念!と思ったのですが、実は2018年2月、Bunkamuraル・シネマほかにてデジタルリマスター版が公開されているので、入っていないのですね。2005年以降日本での上映権が消失していたものが、実に13年ぶりにスクリーンで上映されたのでした。
上映権が切れるという時にも、デジタルリマスター版の上映も、もちろんレスリー追っかけ仲間と一緒に観に行きました。DVDを持っていても、大きな画面で観るのは格別です。
今回の「WKW 4K」5作品も、ぜひ劇場で味わいたいと思います。(咲)




posted by sakiko at 00:30| Comment(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月14日

みんなのヴァカンス 原題:À l’abordage

2022年8月20日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
劇場情報 
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©2020 – Geko Films – ARTE France

夏の物語、かなわぬ恋、さまざまなバックグラウンドを持つ若者たちの混沌とした友情

監督:ギヨーム・ブラック
プロデューサー:グレゴワール・ドゥバイイ
脚本:ギヨーム・ブラック、カトリーヌ・パイエ
撮影:アラン・ギシャウア 録音:エマニュエル・ボナ 
助監督:ギレーム・アメラン
製作総指揮:トマ・アキム 映像編集:エロイーズ・ペロケ 
音響編集:ヴァンサン・ヴァトゥ
ミキシング:ヴァンサン・ヴェルドゥ 
美術・衣装:マリーヌ・ガリアノ
出演:エリック・ナンチュアング、サリフ・シセ、エドゥアール・シュルピス、アスマ・メサウデンヌ、アナ・ブラゴジェヴィッチ、リュシー・ガロ、マルタン・メニエ、ニコラ・ピエトリ、セシル・フイエ、ジョルダン・レズギ、イリナ・ブラック・ラペルーザ、マリ=アンヌ・ゲラン

これまでも、もてそうもない男を登場させて、もてた男にしてしまう作品を作ってきたギヨーム・ブラック監督の最新作。
今回も、女の子、もてない男、水遊び、サイクリング、嫉妬、諍いなどをモチーフに、夏を謳歌する若者たちの物語を展開。南フランスのきらびやかな風景の中、不器用で愛おしいヴァカンスが、にぎやかに映し出されていく。

夏の夜、セーヌ川のほとりはカーニバルのようにたくさんの人々が集い、そこでフェリックスはアルマに出会い、一晩の恋、夢のような時間を過ごした。翌朝、アルマは家族とともにヴァカンスへ旅立つ。彼女を忘れられない思い込みの強いフェリックスは、彼女も自分のことを好きなはずと勘違いし、親友のシェリフをさそい、事情を知らない、「相乗りアプリ」で知り合ったエドゥアールを道連れに、彼女を追って南フランスの田舎町ディーに乗りこむ。自分勝手なフェリックスと、生真面目なエドゥアールと心優しいシェリフ。二人はフェリックスに振り回されながらも、アルマのいる高原の避暑地?に向かう。ひょんなことから、付き合わされてしまったエドゥアールは、自分の目的地にたどりつけないことになってしまったマザーコンプレックスのお坊ちゃん。しかたく、二人と行動を共にすることで、母親の呪縛から逃れていく。そして損な役回りのシェリフかと思ったら、彼もこの地で知り合った女性と、ヴァカンスの時を過ごしている。
サイクリング、水遊び、恋人たちのささやき。出会いとすれちがい、友情の芽生え…。3人のヴァカンスは思わぬ方向へ。
ロケ地はパリからおよそ600km南に離れたドローム県のディーという小さな町。撮影スタッフは12人という少人数。脚本は物語の大筋のみにとどめ、その時の光の変化や撮影現場の雰囲気を作品に取り込めるように、撮影での即興の余地を残し、町中を俳優たちと歩いて移動して撮影されたという。

『みんなのヴァカンス』は、『7月の物語』(17)に続いて、ギヨーム・ブラック監督がフランス国立高等演劇学校の学生たちと製作。俳優は長篇映画に出演するのがはじめての学生たち。スタッフもできるだけ若い人、長編映画に参加したことが少ない人を集めたそう。製作にフランス・ドイツ共同出資のテレビ局であるアルテが加わって、テレビ放映用に企画された作品だったが、高いクオリティーが評価され、第70回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に選出、国際映画批評家連盟賞特別賞を受賞し、2021年にフランスで劇場公開された。

この監督のモチーフは、もてない男、あるいはもてそうもない男を登場させ、そこから最後、ハッピーエンドにもっていく、はっきり言って、男にとって都合のいい物語。女性からはそんなことありえないと思えるような物語の展開になるんだけど、それが憎めない話になっているところがうまいところ。今回も、勝手に両想いだと思っている思い込みの強いフェリックスを登場させ、お調子者の迷惑な男で、最初は観ていてイライラしてしまった。そこにバランスよく、心優しいシェリフという親友を登場させてバランスをとっている。この二人は黒人の青年。そして、母親のところに行こうとして(実家に帰ろうとしていたのかも)、「相乗りアプリ」で女性でも乗せようと思っていたのに、思わぬ二人の黒人の男たちが乗り込んで来て、自分が行こうと思っていたのと違う場所にたどり着いてしまい、迷惑千万なことになってしまうエドゥアールという白人の青年が登場するのだけど、彼にとってはマザーコンプレックスからの解放にもつながり、良かったのかも。そして、子守ばかりして、一番損な役回りと思ったシェリフが、最後、思わぬ幸運をつかむ。でも、これって、やっぱり男にとって都合のいい話だよね。それともフランスの若い人の間では自然の流れ?(暁)。

公式HP
プロダクション: Geko Films  
共同プロダクション: ARTE France
2020年 / フランス / フランス語
カラー / 100分 / 1.66 : 1 / 5.1ch / DCP
字幕翻訳:高部義之 / 配給:エタンチェ  
posted by akemi at 20:30| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

失われた時の中で Long Time Passing 英題「Long Time Passing」

2022年8月20日より ポレポレ東中野ほか全国順次公開
上映情報 
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(C)2022 Masako Sakata

写真家だった夫の死をきっかけにカメラを持ち、ベトナムに向かった妻
それから20年。枯葉剤被害者の現実の中に見出したものは

監督・撮影:坂田雅子
編集・構成:大重裕二
サウンドデザイン:小川武
音楽:難波正司
写真提供:グレッグ・デイビス フィリップ・ジョンズ・グリフィス ジョエル・サケット
コーディネーター・仏語翻訳:飛幡祐規

夫の死により、思いがけず映画監督として人生を歩むことになった坂田雅子さん。『花はどこへいった』(2007)『沈黙の春を生きて』(2011)など、ベトナムの枯葉剤被害をテーマにした作品を20年にわたって撮り続けてきた坂田雅子監督の最新作。
ベトナム帰還兵で、写真家だった夫のグレッグ・デイビスが2003年4月19日、胃の不調、足の腫れを訴え入院。5月4日、肝臓がんにより逝去。突然の死を遂げた原因が、ベトナム戦争時の枯葉剤にあるのではないかと聞かされ、夫の身に起きたことを知りたいと思い、ベトナムで取材を始めた。そこで見たのは、戦後30年を過ぎてもなお枯葉剤の影響で重い障害を持って生まれてくる子どもたち。そして、その子たちを愛しみ育てる家族の姿だった。
それからおよそ20年。ベトナムはめざましい経済発展を遂げたが、枯葉剤被害者とその家族は取り残されている。今なお、枯葉剤の影響で重い障害を持って生まれてくる子どもたち。そのケアを担い、家計を支えるために進学を断念せざる得ない兄弟、姉妹たち。無医村を周り、支援活動を続ける医師。アメリカ政府と枯葉剤を製造した企業に対する裁判を起こした元解放戦線の兵士だったジャーナリスト。時間の経過とともに明らかになる、戦争が奪ったものと奪えなかったもの。カメラは癒えることのない戦争の傷痕に向き合い続ける⼈々の姿を記録する。

坂田雅子さんは夫の死後、映像制作を⼀から学び、これまでに枯葉剤や核をテーマにしたドキュメンタリーを作ってきた。世界をめぐり坂田監督が描いてきたのは、戦争や原発事故などに翻弄されながらも、現実を受け止め、時に抗って、その中で生きる人々の姿。それらの人々との出会いの中で、坂田監督は 2010 年にベトナムの枯葉剤被害者支援のために「希望の種」という奨学金制度を設立、子どもたちの教育を支えてきた。「希望の種」の詳細についてはこちらで。

坂田雅子監督がこの作品を作ったいきさつを公式HPに載せています。大きな力がない私たちにもできることはあると語っています。ぜひ、皆さんもこの作品を観て、自分にできることから始めましょう。
<夫の死が枯葉剤のせいかもしれないと聞き、まさに藁にもすがるような気持ちで、枯葉剤について調べ、ドキュメンタリー映画を作ろうと思い立った時、私は55歳でした。何の経験もないところから始まった映画作りでした。
今回の『失われた時の中で』は枯葉剤をテーマにした3作目になります。続編を作ろうと意図していたわけではないのですが、ベトナムを訪れるたびに出会う被害者たちの声がこの映画を作らせたのです。
グレッグは彼の死によって、私に新しい生を与えてくれたのかもしれません。いくつかの小さなドキュメンタリーを作ってわかったことは、小さな私にもできることがある。いや、組織に頼らない小さな私だからこそできることがある、ということです。
ベトナム帰還米兵の「戦争はいつまでも終わらない。だから始めてはいけないのだ」という言葉が響き続けます。戦争や、国際政治など世界の大きな出来事の前につい立ちすくんでしまいますが、諦めずに一人一人がもち堪えるところに希望はあるのだと思います>

高校時代の1968~70年頃、日本でもベトナム反戦運動が盛んになり、私もデモに何度も参加した。そのことが、今の私の生き方に大きく影響している。そして、今もベトナムとベトナムの人々のことが気になる。
枯葉剤の影響については、中村悟郎さんがずっと写真で伝えてきたが、この作品の中でも、グレッグさんが中村さんの枯葉剤の影響を伝える写真展に行き、展覧会の後、中村さんに自身のベトナムでの枯葉剤体験について相談するシーンが出てきた。グレッグさんは、中村さんの写真展を見て、何らかの影響が自分にも出てくると予想していたのかもしれない。

*中村 梧郎 オフィシャルサイト
去年(2021)、日本公開されたイギル・ボラ監督の『記憶の戦争』という作品では、韓国軍がベトナムに参戦し、民間人を虐殺した話を扱っていたが、この作品を作るきっかけになったのが、監督の祖父がベトナム戦争に参戦し、枯葉剤の後遺症で亡くなったということもひとつのきっかけと語っている。監督にインタビューした時に、韓国軍は30万人近く参戦し、枯葉剤の被害者同盟の会員が14万人もいることを知った。これにも驚き。約半分の兵士が枯葉剤の影響を受けている。アメリカ軍は約55万人が参戦しているけど、いったいどのくらいの被害者がいるのだろう。アメリカ軍は友軍にも情報を流していなかったのだろうか。アメリカ、ベトナムだけでなく、ベトナムに参戦した他の国にも被害者はきっといるに違いない。ベトナム戦争が終了して47年、枯葉剤の被害はまだまだ続いている(暁)。
『記憶の戦争』イギル・ボラ監督インタビュー記事

2022年製作/60分/日本
配給:リガード
公式HP

シネマジャーナルHP 特別記事
『失われた時の中で Long Time Passing』坂田雅子監督インタビュー

『失われた時の中で Long Time Passing』上映、イベント情報

●あいち国際女性映画祭
9月9日(金)10:00 ウィルあいち大会議室

劇場イベント情報
●ポレポレ東中野
8月20日(土)10:00と11:50の回上映後、坂田雅子監督による初日舞台挨拶
8月21日(日)10:00の回上映後、坂田雅子監督・中村梧郎さん(フォトジャーナリスト)によるトーク
8月26日(金)10:00の回上映後、坂田雅子監督・小室等さん(フォークシンガー)によるトーク
8月27日(土)10:00の回上映後、坂田雅子監督・加藤登紀子さん(歌手)によるトーク
8月28日(日)10:00の回上映後、坂田雅子監督・渡辺一枝さん(作家)によるトーク
9月1日(木)10:00の回上映後、坂田雅子監督・大石芳野さん(写真家)によるトーク

●第七藝術劇場
9月3日(土)時間調整中|坂田雅子監督による初日舞台挨拶
9月4日(日)時間調整中|坂田雅子監督・桂良太郎さん(日越大学(ハノイ国家大学)客員研究員)によるトーク

●シネマテークたかさき
9月17日(土)、18日(日)時間調整中|坂田雅子監督による舞台挨拶

●京都シネマ
9月19日(月・祝)時間調整中|坂田雅子監督・アイリーン・美緒子・スミスさん(環境ジャーナリスト)によるトーク
9月28日(水)時間調整中|坂田雅子監督・山極壽一さん(総合地球環境学研究所 所長/人類学者)によるトーク

●シネマスコーレ
9月24日(土)時間調整中|坂田雅子監督による初日舞台挨拶

●前橋シネマハウス
10月1日(土)、2(日)時間調整中|坂田雅子監督による舞台挨拶
posted by akemi at 19:42| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

時代革命  原題:時代革命 Revolution of Our Times

2022年8月13日 渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
劇場情報
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(C) Haven Productions Ltd.

牙をむき出した権力に、自由は傷だらけになって立ち向かう

監督:周冠威(キウイ・チョウ)

2019年の「逃亡犯条例」改正案は、香港を中国の権威主義的支配下に置き、香港人の自由を制約するものだった。香港の人々はこの逃亡犯条例改正案に反対して立ち上がり、大規模デモが起きた。法案が提出されて以降の香港市民の抵抗運動を、その歴史的背景を入れながら、最前線で戦う若者たちの姿を描いた。
10代~30代の男女を中心に多くの人がデモに参加。それに70代と思われる陳爺さんも、若者に負けないくらい元気に参加。飛び交う催涙弾、ゴム弾、火炎瓶。壮絶な運動の約180日間を多面的に描いた本作。
デモの参加者たちは「逃亡犯条例改正案の完全撤回」「普通選挙の導入」など五大要求を掲げ、6月16日には約200万人(主催側発表)に膨れ上がった。これは香港の人口の約3割という人数。警察との衝突は徐々に激しさを増す。それどころか元朗駅では黒社会の人たちがデモ参加者を襲うという場面も出てきた。まるで香港映画さながら。青年が警官に銃撃されるショッキングな場面も映し出される。
あの時、香港で何があったのか、市民は何と戦っていたのか、香港の事情に詳しくない人へも整理してわかりやすく組み立てている。そして2020年、政府はより厳しい「国家安全法」を立ち上げ、これまでのようにデモをすることすらできなくなった。
監督は『十年』の中で、『焼身自殺者』を監督した周冠威(キウィ・チョウ)で、他のスタッフ名は安全上の理由で明かされていない。
2022年5月8日に行われた香港行政長官選挙に警察出身の李家超氏一人だけが中国政府の後押しで立候補。当選した。ますます香港市民への締め付けが厳しくなるだろう。香港返還時の一国二制度の約束はないに等しい。

香港の民主化運動を追うドキュメンタリー。去年(2021)のフィルメックスでは妨害を避けるため、直前まで題名を伏せて特別上映され、満席だった。
リーダー不在だが、SNSを駆使してデモ隊は、集合、離散を繰り返す。立法会、地下鉄駅、香港中文大学、香港理工大学など、運動は大きなうねりを巻き起こし、「光復香港、時代革命(香港を取り戻せ、時代の革命だ)」「香港人、加油(がんばれ)」と声を上げて抗議した。しかし、増える逮捕者。「ささやかな我が命を200万人に捧ぐ」という遺書を残し自殺する者も。
これまで、こういうデモの映像は、細々とでも自主上映できたが、今は上映することができなくなってしまった。日本で公開されることで、香港の実情が忘れられないように、映像が残り、応援になっていくことを願う。
この映画と共に、香港の人たちの抵抗の歴史を描いた『Blue Island 憂鬱之島』(チャン・ジーウン監督)という作品も公開されている。まだ観ていない方はぜひ両作品を観て、目に焼き付けてください(暁)。


公式HP
2021年製作/158分/G/香港
配給:太秦

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シネマジャーナルHP 特別記事
『時代革命』 キウィ・チョウ監督インタビュー



posted by akemi at 16:57| Comment(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月13日

バイオレンスアクション

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監督:瑠東東一郎
脚本:江良 至、瑠東東一郎
原作:浅井蓮次(漫画家)沢田新(原作者)
「バイオレンスアクション」小学館「やわらかスピリッツ」連載中
撮影:髙野学
アクション監督:田渕景也
出演:橋本環奈(菊野ケイ)、杉野遥亮(テラノ)、鈴鹿央士(渡辺)、馬場ふみか(店長)、森崎ウィン(金子)、大東駿介(アヤベ)、太田夢莉(だりあ)、佐藤二朗(三代目組長)、城田優(みちたかくん)、高橋克典(木下)、岡村隆史(ヅラさん)

ピンクボブがトレードマークの菊野ケイの目標は”日商簿記検定2級合格”。専門学校に通学中、スーツの長身イケメンに遭遇して胸をときめかせ、友達と楽しく毎日を過ごしている。一見ごく普通の女の子だが、アルバイト先のラーメン屋は仮の姿。裏稼業は殺しの請負。依頼が入れば躊躇なくターゲットを抹殺する。凄腕の殺し屋ケイが、ヤクザの跡目争いに巻き込まれ、史上最もハードなアルバイトに挑む!変幻自在のアクションに注目せよ!

原作のコミックはこちら。ケイに橋本環奈さんをキャスティングした時点で花丸でした。ゆるふわヒットガールなかなかの再現度です。こんなに動ける人でしたか!
男性陣も豪華な顔ぶれです。どのキャラもイケメン度上がって、「テラノ」の杉野遥亮さん、城田優さんの「みちたかくん」は過ぎるほどです。自分ルールがウザいですが、最狂レベルの強さ。「渡辺」役の鈴鹿央士さんは可愛さ満点。昔のグループサウンズのようなマッシュルームカットは地毛です。ライフルを持って登場するスナイパーの金子は映画のみのキャラ。森崎ウィンさん、ワイルドな髭で出演。ヅラさんの岡村隆史さん、謎の大男くっきーさんのインパクト大。
原作は今も大ヒット&連載中なので、続編も期待できるのでは。
注目のアクションは「リアルを360度カメラで撮影し、高画質のデータとして再生する最新の全天球映像技術“ボリュメトリック”を日本映画で初めて採用」したそうです。書いてみても理屈がよくわからないので、これはもう観て驚いていただくしかありません。これはいったいどうやって撮影したの?と目が丸くなるシーンがそうです。(白)


2022年/日本/カラー/111分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©️浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会
https://www.va-movie.jp/
★2022年8月19日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 21:47| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする